日時: 9月13日(月) 14時~16時
2リジョン主催の薬物乱用防止勉強会オンラインセミナーが、9月13日(月)14時から開催された。
冒頭、尾形慶三元地区ガバナー・名誉顧問会議長から「ウェブによる開催は参加者との距離が近くなるメリットがある。多くの参加者がより多くの知識を持ち帰っていただきたい」と挨拶があった。続いて、野上和子2リジョン・チェアパーソン、谷川亘薬物乱用防止・青少年健全育成・クエスト委員会副委員長から挨拶があった。
谷川副委員長が講師となり、中学校で実施される予定の模範講義が始まった。
講義スケジュールは以下の通り。
『薬物乱用防止教室』授業時間45分
1.ライオンズクラブ講師の紹介
2.本日の内容説明
3.DVD視聴
4.テーマに沿ってグループディスカッション
5.グループ代表の発表
6.講師のまとめ
【今日の大切なポイント】
①『脳』・身体への影響
一度壊れた『脳』は元に戻らない。
器官をつくっている細胞を壊す。
②麻薬・覚せい剤や危険ドラッグは持っているだけで犯罪である。
所持しているだけで死刑になる国もある。
③依存性・耐性
たった一度の使用でも、自分の意志で止めることが難しく、緊張時や悩みを抱えた時などに使用してしまい、泥沼から抜け出すことができなくなる。繰り返し使用することにより『耐性』が生まれ、より多くの量を使用するようになる。
【子どもを薬物乱用から守るチェックポイント】
①帰宅が遅くなった。
②友だち関係が良くわからない。
③使うお金の金額が高くなった。また、回数が増えた。
④理由のわからないお金をほしがるようになった。
⑤食事を家族と一緒に食べなくなった。
⑥目を合わせて会話をしなくなった。
⑦部屋に1人でこもることが多くなった。
⑧電話やSNSで知らない人から連絡がある。
⑨嘘や言い訳が多くなった。
⑩イライラしていることが増えた。
【薬物に手を出さないための10カ条】
①子どもの思春期特有の心と体の変化について理解しましょう。
②毎日の家族との会話を大切にしましょう。
③子どもの話には常に優先して丁寧に耳を傾けましょう。
④子どもが何を言いたいのか、よく理解してから話しましょう。
⑤常に子どもに変わったところがないか気を配りましょう。
⑥命、家族や友だちが大切だと思うことができるように育てましょう。
⑦友情を培い仲間からの悪い誘いを断る勇気を育てましょう。
⑧子ども自身が健全な判断ができるように育てましょう。
⑨子どもが家族や学校の先生にいつでも相談できる環境をつくりましょう。
⑩子どもの友人や学校の先生とのコミュニケーションを大切にしましょう。
最後に参加者が中学校3年生になったつもりで、グループディスカッションが行われ、4班に分かれそれぞれの班から以下の内容について発表があった。
【薬物乱用防止教室グループディスカッションテーマ】
A.薬物が脳や身体に悪い影響を与えることはわかってもらえたと思います。
その他に皆さんが考える悪いことはどんなことがありますか?
B.薬物は一度だけなら大丈夫だ、と言っている友人がいます。あなたならどうしますか?
C.タバコに関する質問です。
「みんなも吸ってるし、一本どう?」「吸えば仲間に入れてあげる」
と言われたら、あなたならどうしますか?
どのように断りますか?
D.DVDを見て皆さんが一番感じたことや思ったことを話し合ってください。
参加者からは、「販売ルートがあることが問題」「反社会的勢力の資金源になる」などの意見が相次いだ。
最後に亀井真司地区ガバナーから「考え方は別であっても、薬物の被害から子どもたちを救えたことの感動は共感ができる。それが退会防止にもつながる。よりよい未来に進んで行こう!」と挨拶があった。
オンラインにおいてもグループごとの討議では、参加者から多くの意見を出し合うことができる有意義なセミナーとなった。
取材:マーケティング・地区ニュース委員会 副委員長 L石井 光一
発信 マーケティング・地区ニュース委員会