私がお遍路さんに興味を持ったのは60歳を過ぎてからでした。いろいろな外国に行き、日本もほとんど行きましたが、なぜか四国の地には一度も足を踏み入れる機会がなかった私は四国に縁がないのかなと思っていましたが、65歳で定年退職を迎える前にご先祖様と父と母のご供養をしたく、「四国お遍路の旅」と言うお遍路さんのバスツアーをインターネットで知り、早速資料を送ってもらいました。たくさんの資料を集め検討をした結果、わがままな人生を送って来た私が選んだのは一番安いツアーでした。
さて当日が来ました。25人の団体ツアーです。第1札所霊山寺さんから始まりました。バスの中はわいわいがやがやとても賑やかで、「何だか変、何だか違う」と感じながらも、最後まで無事に旅は終わりました。自宅に帰って「もう二度と行かない」と思いましたが、これでは自分に納得が行かないと思い、5ヶ月後に再び同じバスツアーに参加しました。今度は少し違う「空気が良い、すがすがしい」と感じてきました。
さて3回目。「読経が耳に入ってくる、涙が出てくる」ではありませんか・・・。最初は何だったのだろう? 時間をかけて考えてみました。そうです。最初はわがままな自分だったのです。バスのメンバー皆様に「ごめんなさい」と言いたい気持ちになりました。まさに自分を見つめるお遍路さんだったのです。
それから私も「四国病」と言うお遍路さん大好き病になってしまい、5年前にその話を濵田 徹元ガバナーと亀井真司現地区ガバナーにお話したところ、2018年秋にご一緒させていただきました。写真はその時の写真です。お互い珍道中でしたが、3人とも有意義な四国お遍路さんができたと思っております。
令和元年に香川県善通寺市民会館で(一社)四国八十八ヶ所霊場会より「公認先達證」を授かり身の引き締まる思いです。これからも若輩な自分を見つめる修行の旅とご先祖様供養のために「お遍路さん」を続けて行きたいと思います。
2R-2Z 横浜おおとりコスモポリタンLC 元地区ガバナー L尾形 慶三
発信 マーケティング・地区ニュース委員会