8月27日(木)、第56代330-B地区吉本晴夫ガバナーの10リジョン公式小会議がリモート形式で開かれた。
10Rの会員数284名(令和2年6月末現在)11リジョン、12リジョン合わせても853名、クラブ総数29クラブ、人口比率の違いはあるが、神奈川県の3,037名の会員数と比較すると、その約3割程度にしか過ぎず、いかに過疎に瀕したクラブを何とか維持しているのが現状で、各クラブは会員増強にやっきとなってメンバーを増やそうとしている現況に突きあたっていた。今回のWEB会議で少しでもその糸口が開かれることを期待していたクラブ執行部も少なからずいたことは確かで、その分、集中度が増していた。
今回のWEB会議で、吉本ガバナーは『思いやりと気配りでWe Serve』~一歩前へ進もう 絆の奉仕~をガバナーテーマとし、「奉仕はライオンズクラブと地域の大きな接点であり、クラブ会員一人ひとりがそれを創り上げなければならない。社会環境の変化に適したクラブ運営には経験豊富な古老の会員と新しいクラブ会員の連携が不可欠であり、会員増強の意義と重要性を理解しなければならない」と述べた。吉本ガバナーはさらに女性会員増強の必要性を説き「女性会員をクラブに迎えることでクラブの活性化が成り立ち、将来的には330-B地区に女性ガバナーを誕生させるべく、今期のキャビネット幹事と会計は女性会員を登用した」と女性登用の道標を築いていることを強調された。
クラブ会員こそが「ライオンズ」そのものであり、そこに女性メンバーファーストを取り入れた吉本ガバナーの原点を伺い知れたような気がしたのは身勝手な憶測かも知れないが、そこに今期のガバナーの意気込みが感じられた。
吉本ガバナーは、組織の見直しにも触れられていた。
地区キャビネットの組織のコンパクト化の指針として、現有委員会の委員数を減らし、地区委員会の委員長は複合委員会における副委員長を兼務させた旨も報告され、各リジョンからの委員選出の地域間格差の是正に努める旨の組織改革も報告された。
今回、別途、新型コロナ対策として、上期キャビネット会費3カ月分減免を打ち出したことも、各クラブへの特別な配慮と思われ、一時的とは言え、会員減で財政の厳しいクラブの窮状を救済した処置だと推察された。
リジョン統合、ゾーン併合にも議題はのぼり、この統合、併合は今回の10リジョンでは困難であろう旨の発言が相次いだ。ただ、ゾーン間の併合には一部興味を示していたクラブもあったが、吉本ガバナーからのクラブ間の優位性の有無が提示され、この案は持ち越しとされた。
その他、会員の高齢化の問題も議論されたが、会員数減少が過多な現状、若い会員の招聘が難しい窮状を踏まえれば無理のない状況かも知れない。どのクラブも形骸化したクラブ運営の改革をしてはいるが著しい成果は見られず、現在に至っている現実は、何か糸口を見つける方策を伺いたいものであろう。
取材:地区ニュース委員 L深沢 哲
発信:地区ニュース委員会