ライオンズクラブオール山梨世話人会・山梨県アイバンク・山梨県臓器移植推進財団
11月20日(土)9時から甲府市古瀬スポーツ公園の飛翔像前において臓器移植(提供)・角膜移植(献眼)された柱の合同慰霊祭が催された。
横森オール山梨事務局長の司会で始まり、まず参加者は黙禱をささげた。世話人副代表小山内龍司10RCは開会の辞で、昨年は中止を余儀なくされた、今年この様に開催されることに感謝の意を述べた。
世話人代表の浅川力三11RCは「今日は県民の日。例年ならこの公園は大イベントで盛り上がるのだが閑散としている。両財団とも日常の普及啓発活動が生命線であるがそれができなかった。今できることは何か、しっかりサポートしていきたい」と挨拶した。
(公財)山梨県臓器移植推進財団理事長の渡辺和廣元地区ガバナーは「年間を通して行う大事な普及啓発活動が制限されたが、“できること”は全てやった。平成9年に臓器移植法が施行されたが成果はまだまだの状態であった。しかし、昨年と今年6月に腎臓の提供があり、山梨医大病院で移植された」と報告した。また、資金が脆弱であるため支えていただきたい旨のお願いがあった。
(公財)山梨県アイバンク副理事長の石原英司元地区ガバナーは母親が角膜を提供したことを前置きして、「多くの眼球提供意思表示者がいるが、現実となった場面で家族が快く受け入れるよう丁寧な話し合いが必要」と話した。
飛翔像に奉納されている名簿の柱は、臓器提供者は昭和53年3月から現在まで19柱。眼球提供者については昭和58年6月から現在まで153柱、本年は2柱である。
このうち1柱が永らく事務局長を務めていた、南アルプスLCの小松弥太郎Ⅼである。小松Ⅼは熱心な啓発活動を続け、クラブの理解者8人が献眼したと追悼記に記されている。
最後に、この柱の御霊が尊いものであり、志を大切に伝え迎え合うと誓い、浅川RC、渡辺理事長、石原副理事長の3名により、飛翔像に花を供え冥福を祈った。
取材・撮影:マーケティング・地区ニュース委員 Ⅼ篠原 秀彦
発信 マーケティング・地区ニュース委員会