開催日:4月15日(金)/会場:横浜武道館
第68回地区年次大会の開催日4月15日(金)に春雨が降っていた。良い雨はその降るべき時節をよく得ている。
年次大会の会場は「ひととまちと文化をつなぐ」施設としての「横浜武道館」であり、まちづくりの促進やにぎわいを創り出すなどの地域の活性化を目指して建てられた。

議長として地区大会を主宰する亀井真司第57代地区ガバナーは、「コロナ禍の厳しい状況にもかかわらず、今日を迎えることができたのは、ひとえにメンバーみんなのおかげで感謝しかない」と言い、さらに、「持続可能なクラブ運営」のために力を注ぐと開会前に話していた。
登録受付時間より少し早い時間に着いたが、ちょうど大会進行のリハーサルの最中だった。リハーサルを見学しながら、昨年副幹事として年次大会に携わったので、担当メンバーたちは大会前日から綿密に準備をしていたに違いないと思い、鈴木直樹キャビネット幹事、小松和芳キャビネット会計、年次大会実行委員会のメンバーとキャビネット事務局をはじめ、副幹事の皆さんの苦労を労わずにいられなかった。
周知のとおりに、地区年次大会の大事な目的の一つは、次期の地区ガバナー、第1副地区ガバナーおよび第2副地区ガバナーを選出することである。

10時定刻に、亀井ガバナーによって高らかに開会宣言された。2022年3月1日現在、330-B地区の会員総数3,729名中、代議員数387名、当日の大会出席代議員数333名で過半数以上になり定足数を満たしたと報告された。
降るべき時節をよく得ている春雨は、まるで330-B地区の新たなスタートを祝っているかのように思われた。
取材:マーケティング・地区ニュース副委員長 L車 淳泰
第1部 選挙
候補者の所信表明
まず、西川実指名委員長より、中澤一浩次期地区ガバナー候補者、石田真一次期第1副地区ガバナー候補者、倉田雅史次期第2副地区ガバナー候補者の3名から届け出があり、それぞれ立候補者は資格条件を満たしていると認めた旨が報告された。続いて、議長はそれぞれ有資格者であることを報告し、各候補者を紹介。併せて期待と激励のエールを送り、皆様に厚い信任をお願いしたいと結んだ。次に、田中幸春選挙委員長より、選挙規定ならびに選出方法の説明があり、各候補者の所信表明については時間短縮を図るため2分とする。ただし第2副地区ガバナー候補者は応援演説を含めて6分とした。
中澤次期ガバナー候補者は、コロナ禍により社会活動も生活も制約と我慢を強いられている。そしてライオンズクラブも然り、組織の盛衰に係る奉仕活動は困難を極めている。係る事情に社会が変わったとすれば地域社会における奉仕のニーズも変化しているはずだ。「奉仕活動を通じて地域社会の発展に貢献する」というライオニズム精神の下に、地域に軸足を置いた新たなニーズに合わせえた奉仕活動を創造し実践していく時であると決意表明した。
石田次期第1副ガバナー候補者は、亀井ガバナーの下で研鑽を積み、この厳しい社会環境であるからこそ、地域社会・国際社会に対して「愛」を忘れず活動していく大切さを認識した。併せて多くのメンバーとの出会いや貴重な経験をさせてもらい、その中から、メンバーが誇りをもって奉仕活動を地域にもたらすにはいかに関わっていくのが良いか考えている。さらに、次期ガバナーテーマに添って「情熱と真心」の精神で地区運営に役立ちたいと所信を述べた。
倉田次期第2副ガバナー候補者は、多くの役職に就かせてもらい、多くの交流を得たことで、クラブの組織運営・奉仕活動の大切さを勉強できた。このような中で、地元小田原白梅LCが元気で活発な活動をしていることで学んだことは、単一クラブが元気で地域に根ざした活動を行い、地域に愛され必要とされ特色を生かすことだと思う。しかし、地区の喫緊の課題はメンバーの会員増強と退会防止であることは論を待たない。改革の処方箋は何か、私が大切に思う指針は道徳綱領の中にあると思う。さらに国際協会の方針を咀嚼しクラブに伝え、考え、地域に求められ時代に合った奉仕活動を進めたいと力強く述べた。また、久津間康允元地区ガバナーは「若いが苦労を重ね良い経験をさせた。元気でバランス感覚もよい。仲間と融和して良きリーダーになると思う」と応援演説をした。
3名の各候補者がそれぞれ力強く所信表明を語った後、広い武道館を有効に使い投票準備に入り、11時7分から投票が始まり11時32分に開票作業を終えた。
【投票の結果】
中澤 一浩 次期地区ガバナー候補者
有効投票総数317票のうち、信任313票 不信任4票
石田 真一 次期第Ⅰ副地区ガバナー候補者
有効投票総数320票のうち、信任314票 不信任6票
倉田 雅史 次期第2副地区ガバナー候補者
有効投票数325票のうち、信任317票 不信任8票
いずれの候補者も圧倒的多数にて信任された。
取材:マーケティング・地区ニュース委員 Ⅼ篠原 秀彦
第2部 議案審議
11時30分頃から水野典之議事運営委員長より議事規則の説明後、議案審議が行われた。
以下すべての議案について代議員挙手による採決が行われ、賛成多数で承認可決された。
第1号議案 2020~2021年度地区会計年次決算報告承認の件
第2号議案 2022~2023年度地区年次大会を甲府市で開催することについて承認の件
第3号議案 2022~2023年度 拠出金承認の件
〈一般会計からの拠出〉
①運営費会計拠出金 880円/人/月(2人目以降の家族会員は半額)
②地区ニュース会計拠出金 購読料125円/人/月(2人目以降の家族会員は負担なし)
③地区年次大会会計拠出金 270円/人/月(2人目以降の家族会員は半額)
④IT・PR会計拠出金 500円/人/年(2人目以降の家族会員は半額)
〈特別会計からの拠出〉
⑤YCE会計拠出金 150円/人/年(2人目以降の家族会員は半額)
⑥腎・アイバンク会計拠出金 30円/人/年(2人目以降の家族会員は半額)
⑦アクティビティ特別活動資金会計拠出金 120円/人/年(2人目以降の家族会員は半額)
⑧薬物乱用防止教育会計拠出金 100円/人/年(2人目以降の家族会員は半額)
⑨援助金会計拠出金 100円/人/年(2人目以降の家族会員は半額)
第4号議案 オリンピック・パラリンピック支援協力金のクラブへの返金の件
議案審議が終了し、石橋昭仁決議委員長より決議報告が行われた。
続いて、小松和芳キャビネット会計より2021~2022年度上期の会計報告があり、大津順一会計監査より適正に処理されている旨報告された。
これをもって代議員会の議長が解任され、亀井ガバナーの閉会宣言をもって12時に閉会した。
取材:マーケティング・地区ニュース委員 Ⅼ新信 圭介