「 NO RAIN, NO RAINBOW ‼ 」
ライオンズ・ユースキャンプおよびYCEプログラムが60周年を迎えるとのこと、心からお祝い申し上げます。60年の歳月はたくさんの人々の努力と情熱で支えられた時間であったことでしょう。私も年を重ね60年前の時代に想いを馳せることができる年齢になりました。時代は移り質、量ともに大きく変わった現代はどんな時代でしょうか。
平和と繁栄を求めて一生懸命私たちも頑張ってまいりました。しかし昨年(2020年)から未知のウイルス疾患が世界を襲い地球全体を凍結状態におとし入れてしまいました。このウイルスは地球上の全ての国を襲い国と国を分断し地域での人の動きを制約し、一人ひとりの人間の距離を引き離しました。今まさに私たちはその渦中にあって、病魔の恐ろしさもさることながらこの状況から派生してくる人の心の不安、困惑、焦燥、孤立感は社会全体を分断し排他的意識を育む方向性に向かわせることが懸念されます。
人と人との繋がり、団結と友情、信頼感で結ばれたチームワークこれが信条で活動してきた私たちライオンズは今まさにその実力を試されている状況と思わざるを得ません。330−B 地区でのYCE活動はそこに集うメンバーのエネルギーが高いこと、企画力があると同時にその企画が奇抜であることなどに加えて実行力が強力であることなどから大変おもしろく活動してきたチームでありました。
ここではホストファミリーとして長年に渡って尽力されてきた半田龍夫Lご夫妻をご紹介させていただきます。
今年度のYCE・国際関係委員会活動はコロナウイルス感染症を抑えこむという目的のため来日生、派遣生ともに中止となってしまいました。しかし私たち330−B 地区YCEはこれまでに交換留学生として送り出した当地区のOB生たちに声をかけて、“YCE 派遣生OB会”を開催する企画をしています。派遣生たちの体験談と未来を語る会にしたいと考えています。この発案の動機になったのが吉本晴夫地区ガバナーのスローガン『一歩前へ進もう、絆の奉仕』の言葉でした。渦中にあってまったく先が見えない時代であっても意欲を喪失することなく恐れることなく私たち一人ひとりが一歩前へ進むべきだというエネルギーをいただいたからです。
NO RAIN, NO RAINBOW ‼
YCE・国際関係委委員会 委員長 金子エスター聖美
「Welcome to Handa Family!」
私が初めてYCE 生のお世話をしたのは2014年夏でした。Alexa がロスから成田に到着した頃、私は病院を退院してギリギリ彼女を迎えることができました。ホストファミリーになることが夫の希望だったので仕方なく了承しましたが、子育て経験もなく、言葉の不安もあり、どう接すれば良いものかとても不安でした。
当時13年を超える介護疲れから直前に体調を崩し、迎える準備は友人たちの助けを借りて何とか間に合いました。たくさんの仲間のおかげで受け入れることができたのです。Alexa はとても優秀でチャーミングで合理的な面を持つ18歳の女子で、彼女に教えられることも多かったです。慣れた頃にはキャンプへ移動。夫は足繁くキャンプへ通い、彼女を不安にさせないよう気遣っていました。英語のできない夫ですが、子ども目線で考え行動するので、子どもたちはすぐに心を開いてくれます。私は心を込めた手料理でステイ中の健康を守りたいと思いました。
彼女が帰国する日、成田で見送る時は淋しくて涙が止まりませんでした。彼女とは今でも折に触れメールなどで交流を続けています。友人と共に再び訪れてくれたり、彼女のファミリーに招待されて2度もホームステイさせていただきました。
彼女が日本で七夕飾りの短冊に書いた、医師になり病気の人を助けたいという彼女の夢はあと数年で叶いそうです!
その後は冬期春期夏期‥と繰り返し、6年間で30名のYCE 生のお世話をさせていただきました。一度に男子4名を預かったこともありますが、その時が一番学生たちに癒されました。父が亡くなって間もなくでしたが、優しい学生たちのおかげで悲しみを忘れて1ヶ月楽しく過ごせました。キャンプ中は皆たくさんの友人と楽しい思い出ができたようです。30名の中には一瞬、受けなければ良かったと思う子もいました。我が儘で自己中心、YCEの目的から大きく外れ、ただ遊びに来ただけなの?そうならないためにも、最初にルールを決めて伝えることも大切だと思います。たとえば携帯電話を見ながらの食事はNGなど。
自分の経験を振り返り、ホストファミリーになるのは決して大変なことばかりではありませんでした。身構えずクラブメンバーや友人知人、ご近所やそのお子さんやその友だち、周りの人たちの助けを借りてお世話を楽しむことです。いつかそのお子さんたちをYCE で送り出せるかもしれません。そしてお預かりした学生の体調や心もようを気づかい、思い出と共に元気に帰国させることが使命だと思います。どの子も皆ひと回り大きくなって帰って行きました。
ホストになって良かったことは、この歳になって世界が広がったこと。50代後半まで知らなかった外国のことを学生を通じて学んだり、夫婦だけでは行くこともない場所へ行ったり、食べたことのない外国のお土産をいただいたり。何より幸せなことは私たちの30人の学生たちの成長を遠くから応援できることです。そしていつか大人になった彼らが、ライオンズを通じてホストファミリーになってくれたらと願っています。
Handa Family will always welcome you dearly.
1R-4Z 横浜みなと−馬車道ライオンズクラブ L半田みどり
発信 地区ニュース委員会