今期GST委員会は、調査・研究・活動の柱として、「子育て応援アクティビティ」と「森林・水質保全(環境)アクティビティ」の2つに取り組みました。
まず「子育て応援アクティビティ」についてご報告いたします。
コロナ禍において、親が子育てを放棄して傷つけたり、時には殺してしまったりする児童虐待事件が数多く報道され、目を覆いたくなるような気持になられた方々も多いことと思います。私もそのような報道に触れた時、いたたまれなく悲しい気持ちになりました。そこで、私たちライオンズクラブが社会資源を「子育て家庭」にお渡しできることを願い、委員会として様々な活動に取り組んできました。
1つ目は、秋に「甲府ライオンズクラブ」が取り組み始めた「寺子屋」を見学に行きました。この「寺子屋」の活動は、私たち各ライオンズクラブが課題として与えられている「アドボカシー(権利擁護)」を体現するものでした。行政に提言し、行政と連携して社会的利益を生み出す活動だったのです。甲府ライオンズクラブの思いと行政が力を入れたい施策が一致し、「親」「子ども」「講師の大学生」「行政」「ライオンズクラブ」と5者が思いを一つにし、連携して進められていました。この「寺子屋」のアクティビティは、3年計画で毎週火曜日に開催されているとのことでした。
2つ目は、初冬に平塚市子育てセンターで「行政からのヒアリング」を行いました。平塚市では、「母子健康手帳」を受け取る場所を子育てセンター1か所に限定し、妊婦さんが必ず助産師や保健師と出会える仕組みを作っていました。そして、妊娠時から子どもが大きく成長するまで長期的に見守る体制もできていて、とても心強く感じました。また、「妊婦タクシー券の配布」や「産前産後ヘルパーの派遣」、「葉酸サプリの配布」は、限られた行政予算をやりくりしてなされていました。このことから、私たち各クラブは地域の行政施策と予算を注視し、必要とされる行政施策を応援していけたらと願いました。そして、今後は「子育て応援アクティビティ」に関して330-B地区全クラブにアンケートをお願いし、ライオンズクラブとして子育て応援を考える契機にしたいと思います。
なお、この活動報告を書いているたった今、朗報が入りました。4月以降に川崎市子育て支援センターでも、行政からのヒアリングを実現できる見込みです。
次は、もう一つの柱である「森林・水質保全(環境)アクティビティ」について報告いたします。私たちGST委員会では、昨年全クラブ宛に、「環境憲章」の周知と実施状況把握のためのアンケートを送り、たくさんのクラブから回答をいただきました。クラブの歴史の中で長期にわたる取り組みとして実施してきた9クラブへ、再度聞き取り調査を行いました。そして、まとめたことは「スマイル誌1・2月合本号」(P10)に掲載しました。
1年の集大成として、私たちGST委員会では、コロナ禍でもピンチをチャンスに変え、オンラインイベントを開催しようと考えました。移動しなくてもオンラインで参加してもらえることを強みと捉え、GATとしてGLT・GMT・FWTの皆さんと大人数での開催ができたらと希望しています。
また、統一奉仕デーの日には、初のGST車が早朝からクラブを回る等のリアル参加も一部ありましたが、10回以上にのぼる会議は全てオンラインで行いました。意思の疎通がしにくい非対面式でもモチベーションを上げ、1年間全力で走ってまいりました。各クラブの皆さんと私たちGST委員会が共に進めたのであれば何より幸甚です。皆さんのご協力があっての1年でした。心から感謝申し上げます。
GST委員会 委員長 L谷 容子
発信 地区ニュース委員会