森林環境保全の奉仕活動 を拡げよう
全世界で持続可能な地球未来のためとして、2000年に地球憲章が決定されて各国で具体的な取り組みが始まった。
そして、2015年にパリで開催されたCOP21において地球温暖化対策の国際的な枠組みが協定化され世界200国が合意して成立した。
日本も2050年までに脱炭素化を表明して温室効果ガス排出ゼロ化を進める。
ライオンズクラブ国際協会330-337複合地区においてもライオンズクラブの奉仕方針に則り、各地区・各クラブ手をつなぎ地球温暖化防止のために環境保全活動を推進するとして環境憲章を定め、日々の活動に取り入れる啓蒙を行っている。
このような環境保全のためにGST委員会では日本国土の67%を占める森林に注目し、その奉仕活動の実践調査を行い、実践クラブから得られる森林保全への地域美化運動を紹介しながら全クラブに環境保全推進への啓蒙を図ることにした。
その中で森林が私たちに与える潤いと安らぎを考え、土砂災害防止や水源涵養、木材提供への役割に対し「ウィ・サーブ活動」を推進できればと思う。
今回の森林保全と美化活動奉仕に対しての調査で70を超えるクラブから回答をいただき、森林環境に高い関心を示していただいていることがわかり敬意を表します。
現状、森林保全・地域美化運動をクラブとして事業化し、行政や地域団体と協働して継続的に進めていることはライオンズクラブの地域密着奉仕が根付いた活動であり、代表的な9クラブの活動を紹介する。
また、今は実践まで至っていないが公園の草刈りから活動を進めるクラブ(横浜金港ライオンズクラブ)、実践を検討しているクラブ(小田原ライオンズクラブ、秦野あづまライオンズクラブ、平塚ライオンズクラブ、厚木ライオンズクラブ、厚木マルベリーライオンズクラブ、甲府ライオンズクラブ、北杜ライオンズクラブ、相模原中央ライオンズクラブ)があり、多くのクラブが環境保全に深い関心を持って例会などでテ-マとして取り上げて行くとの表明があり、この取り組みが大きな波紋として広がることを期待したい。
GST副委員長 L桝形 昭平
■ 横浜中ライオンズクラブ
当クラブでは、20周年記念事業として横浜市中区の野毛山動物公園に桜の植樹を行い、今も管理を続けている。桜は見事に育ち人々を楽しませている。
また、2018年より横浜市神奈川区にある特別養護老人ホーム「太陽の家」の敷地内で継続的な草刈り清掃を行っており、特に10月は統一奉仕デーとして活動を実施している。
会長 L山本 隆志
■ 横浜鶴見西ライオンズクラブ
当クラブでは、横浜市鶴見区北寺尾地区の国道1号(第二京浜)の沿道の緑化からまちづくりをする「沿道里山」活動に共感し、『(一社)鶴見「みどりのルート1」をつくる会』に賛助サポーター会員として参加している。
毎月第3木曜日に開催されるクリーンアップ活動にメンバー有志が参加して、沿道の商業施設、学校、住宅地等の民有地に設けた植栽ゾーンの木々の剪定や草花の手入れ、周辺の清掃などを行っている。
会長 L菊池久仁恵
■ 川崎朋友ライオンズクラブ
川崎市幸区の北側に位置する小向一帯は、明治時代に梅の名所として有名になり、観梅のため明治天皇が行幸(御幸)された歴史がある。
「御幸」や「幸区」の名称は、このことに由来している。
当クラブは、平成元年より魅力ある地域資源の一つである御幸公園において、地域の歴史を継承し、梅林の整備で梅の名所としての復活を目指すとともに、地域の魅力向上を図る取り組みを「御幸公園梅香(うめかおる)事業」として進めている。
会長 L三河 辰巳
■ 秦野ライオンズクラブ
秦野ライオンズクラブでは、平成28年度より秦野市の弘法山へイロハモミジの植樹を実施しており、これまでに合計42本のモミジを植樹している。
弘法山は桜の名所として多くの人が訪れる場所で、森林保全と、桜と同様に秋も楽しめるように、モミジの植樹を行っている。
以前は県立戸川公園に桜の植樹を10年間続けて行うなど、クラブの継続事業としての植樹活動を行っている。
会長 L髙橋 照雄
■ 南アルプスライオンズクラブ
毎年、南アルプス市観光課の職員と合同で、ゴールデンウィーク前に県民の森「伊奈ヶ湖」周辺(遊歩道・湖畔・駐車場)を地区ごと3班に分かれて清掃している。
数年前に植樹したアジサイとツツジ80本の剪定と下草刈りや里山のループ橋下に造成した花壇を手入れして環境美化に努めている。
また、伊奈ヶ湖に白鳥を4羽放鳥したり、錦鯉を放流したりし、春は桜、秋は紅葉と今では山梨県の観光ビュースポットの一つになっている。
会長 L加藤 正藏
■ 山梨富士さくらライオンズクラブ
クラブ設立以来(5年間)毎年5月の連休明け朝8時に集合し、富士吉田市農林課の指導・協力の下、富士吉田市散策公園内に富士桜の苗木(クラブ名に起因)を植樹している。苗木は20〜30本用意し植樹をしている。
桜の開花は例年4月後半頃で、毎年桜開花時は見事です。植樹後は公園内の芝生の雑草刈りや公園内の美化活動目的の草取りも行い、当クラブ最大行事の一つになっている。
会長 L渡辺 常治
■ 伊勢原ライオンズクラブ
4月上旬、国定公園大山を彩る山桜が多くの観光客やハイカーの目を楽しませてくれる。『阿夫利睦(あふりむつみ)』はこの美しい大山の森林保全のためにハイキングコースの整備や大山桜の保護植樹などを行っている団体です。
伊勢原ライオンズクラブでは、自然環境保護と観光の両立を図るため、地元の人を中心に頑張っている『阿夫利睦』を平成9年度から支援している。また、クラブではかけがえのない自然環境保護のために基金を積み立てている。
会長 L岩崎 肇
■ 韮崎ライオンズクラブ
韮崎市の森林は全面積の65%を占めている。その中にある甘利山は保育園建設の木材提供や上水道の水源池としての役割を担っている。
この甘利山を韮崎市では平成20年よりクリ-ン作戦として各種団体に呼びかけ雑木の伐採、枝打ち、草刈作業を毎年行い森林の保全対応をしている。
韮崎ライオンズクラブは最初からこの活動に参加して昨年も10月に奉仕活動を実施した。また、甘利山のツツジ育成活動をしているNPO法人を後援して草刈作業に協力している。
会長 L樋口 正幸
■ 甲府南ライオンズクラブ
当クラブでは「水源林植樹の集い」へ毎年15名程参加して植樹を行っている。主催は甲府市・甲府市上下水道局・甲府市緑化推進会議で、400名程の参加者がミズナラを900本植樹。植樹場所は市内から1時間程バスに揺られ、いくつも山を越えた“市民の命の水”の源となる場所だ。
鍬で穴を掘り、苗木を植え、氏名と植樹日を記載した木札をかけて終了。お昼は主催者用意の豚汁に舌鼓。
子どもたちの明るい笑顔に癒され、植樹の尊さを学べる事業だ。
会長 L雨宮 由憲
発信:地区ニュース委員会