吉本晴夫地区ガバナーの委員会に対するボードポリシーに「会員減少と高齢化、老齢化を認識し将来を見据え、青年層の増強と育成」を掲げている。入会3年から5年ほどで退会してしまう会員も多く見受けられるが、青年層を取り入れていくことは、どのクラブも課題にしているのではないかと思う。
さて、ライオンズクラブには「LCIP(名称はエルシップ)」と「FDI(名称はエフディーアイ)」という資格がある。私自身も詳しいことはわからないので、「青年アカデミー・アラート委員会」の「青年アカデミー」として企画できないものかと考えた。委員会の皆様に発案したときも「…それは何ですか?」という状況だった。そこで、330−B地区内において有資格者の3人に青年層の育成などについて話を伺った。
「LCIP」とは「Lions Certified Instructor Program」で、ガバナーをはじめすべての会員に教えることができるライオンズ公認講師の資格である。受講資格はガバナー経験者である。受講者全員が資格認定を与えられるというわけではなく、不合格者もいるということだ。330−B地区内では牧田健一元地区ガバナーが資格を有している。
「FDI」とは「Faculty Development Institute」で、クラブをはじめ準地区および複合地区において会員育成や指導をしていく講師の資格で、330−B地区内では牧田元ガバナー、尾形慶三元地区ガバナー、嶋村裕二Lが資格を有している。
どちらの資格も数日におよび海外で行うことが多いようだ。語学別に教室も用意されていて、食事を共に学習し、課題をクリアしなければならない。理解度のテスト、またパソコンを駆使して資料を作成しプレゼンテーションを行うなど、毎晩宿題は当たり前…観光という余裕はないということだ。また、FDIにおいては受講後に最終課題があり、半年以内にセミナーを行い申請してようやく講師として認定されるという。
⬛今まで、どのようなセミナーを行いましたか?
・所属するリジョンにおいて、昨今のLC事情のことなどを行った。堅苦しくなく楽しく聞くことができて、次回も参加したいと言われた。
・330−B地区内にある“〇〇リバティ”という3クラブが年1回ほど研修を兼ねて懇親を深めているのだが、その時に頼まれた。ベテランの会員からも「改めて知った」など今後に役立てたいという意見をいただいた。また、山形県その他5準地区などにも出向き、初級をはじめリーダーシップセミナーなど地域に応じたセミナーを行った。
・次世代リーダーの育成において、自身が勉強してきたノウハウを教えた。参加者もみな真剣に聞いてくれて、今後も力になれることを誇りに思う。
⬛様々なセミナーが行われている中で、気づいたことや今後の抱負はありますか?
・GLT(Global Leadership Team指導力育成)などにおいて、様々なセミナーが行われていることにアドバイザーとして同席するなどし、協力できればと考えている。
・セミナーを受講した会員に最近は「修了証」を授与しているようだが、それを活かして地区役員の任命をするなども必要なのではないかと思う。スマイル誌に会員名とクラブ名を掲載し、周知してもらうことは参加した会員の励みにもなるので、良い方法のひとつだと思う。
・問題点などにおいての対処方法は多様にあると思う。それをアドバイスするのが私たちの役目。講師として勉強させてもらった経験を返したいと思っている。フラットでダンディな愛情(FDI)のあるセミナーを講師として心がけ、受講した会員が「参加してよかった」と思えるセミナーを行ってほしいと思う。私たちも協力しますので、何でも相談してください。
・研修で学んだことのひとつに、時間を限ってスピーチをする練習がある。例えば、3分間以内に内容をまとめてスピーチをするのだが、タイムオーバーしてしまうこともあるかもしれない(5秒の超過も厳しい)。しかし、それは「他人の時間を使うことになる」と勉強した。1人が周りを顧みず、たくさん話をしてしまうことがあると思うが、メンバースピーチなどで練習してみるとよいと思う。※ロバート議事規則にも記載されているので、参考にしてください。
・セミナー受講にあたり、若い会員の中には仕事に追われて受講するのが厳しい会員も多いと思う。ライオンズという枠の中だけではなく、いずれは自分のためになることもあるかもしれない。意欲や熱意を持ってぜひ参加していただきたいと思う。
330−B地区に「地区青年部委員会」が誕生したのは、阿部英明元地区ガバナー期の途中(2006年12月から)だった。嶋村Lの意欲に惹かれ、若い会員を育てたいという思いからだと聞いた。初代委員長として嶋村Lが任命され、49歳以下の会員を主に、クラブを超えた仲間作りをして、個人の成長からクラブ内における会員としての成長を若い会員と共に築いてきた。牧田元ガバナー期(2007−2008年)に「青年アカデミー委員会」という名称になり、全国的にこの委員会が広まった。また、委員会OBを中心に「若獅子会」という名称で懇親を深め、今日に至っている。
委員会として、今期は吉本ガバナーを筆頭に、LCIP、FDI有資格者の3人と共に青年層および年数の浅い会員をサポートしていきたいと考えている。それには、何よりも会員の皆様の協力は不可欠である。
『思いやりと気配りでWe Save』 ~ 一歩前に進もう 絆の奉仕 ~
青年アカデミー・アラート委員会 委員長 L菊池久仁恵
発信 地区ニュース委員会