逗子葉山ライオンズクラブ
逗子市の披露山公園(海抜約100m)は眼下に高級住宅地と白亜のマンション群、その奥に江の島、遠くには伊豆箱根連山を従える気高く雄大な富士山、南には伊豆大島を望める素晴らしい景勝地である。
この披露山は、第二次大戦時に海軍の高射砲陣地が設置された関係で地中にはトンネルが縦横に張り巡らされ、迷路のようになっているとのことだが、今は砲台跡地に展望台や円形花壇、猿舎などが建てられているほか、クジャク、ウサギ、モルモットなども飼われており、子どもたちの遊び相手になっている。
加えて、この高台を起点としたハイキングコースが設けられ、相模湾に突き出した岬の頂上にある大崎公園もその眺めの素晴らしさから披露山公園とともに「かながわ名勝50選」に選ばれている。下っていくと徳富蘆花の小説「不如帰(ほととぎす)」のヒロインの名をとった浪子不動と呼ばれるお堂があり、その下の逗子海岸では、不如帰の碑が日夜波に洗われている。このように披露山公園一帯は、市民のみならず都心等からの観光客にとって格好の憩いの場となっており、テレビでも何度かその素晴らしさが取り上げられている。
この公園の目に入るものがすべて美しい風景を堪能できる場所に、逗子葉山ライオンズクラブはクラブ設立55周年記念事業の一つとして、経年変化に強い合成材製のベンチ2脚を去る6月1日逗子市に寄贈・設置したほか、既存の木製ベンチも近日中に塗り替える予定だ。抜けるような碧空の下、わざわざ公務の時間を割いてお越しになった桐ケ谷 覚逗子市長(わがクラブのメンバー)から謝辞をいただいたが、市長の温かい心根にも触れることができ、我々一同も感激した。
これまでにも、わがクラブは旧葉山役場前、葉山大道交差点隣接公園内、葉山消防署脇、役場前バス停、長柄橋上りバス停などのほか、現在は撤去されてしまったが、逗子駅前や御用邸前などにもベンチを寄贈・設置している。
心地よい海風に身を任せながら、コロナ禍の折柄、久しぶりに多数の会員が一堂に会し、大いに歓談することができ、『We Serve』の精神をさらに強めることができた。
なお、市のホームページ内の「LOVEずし」というコーナーに今回の寄贈の記事が掲載されている。
9R-2Z 逗子葉山LC 会長 L歌代 光雄
発信 地区ニュース委員会