GLT委員会「WEB会議主催者になるために」
6月2日(水)13時30分から、Zoomを利用したGATオンラインセミナーが 岡 美佐子キャビネット幹事の司会により開催された。
まずはじめに、GLT委員会主催の分科会「WEB会議主催者になるために」と題したセミナーが桜庭友見GLT地区コーディネーターの案内で実施された。
講師は岩槻LC所属の濱野雅司330複合地区GLTコーディネーター。
コロナウイルス蔓延防止措置により、これまでどおりのクラブ例会の実施が難しくなっている。幅広い年代、さまざまなリテラシーのメンバーがいる中で、オンライン例会の実現が容易ではないことは理解できるが、しばらくは多人数が集まるリアルな例会や会食の自粛が求められる状況が続くことが予想される。そのような状況で、例会の中止を継続していては、メンバーのモチベーションも維持できないし、奉仕活動の継続も実現できない。クラブの活動の維持にとって、WEB会議による例会実施はすべてのクラブにとっても待ったなしの状況である。
コロナ収束後も、これまでのコミュニケーションの取り方が大きく変わることが予想される。オフラインにオンラインを併用することで、参加が難しいメンバ ーの参加も容易になり、コミュニケーシ ョンが活発になることは請け合いなので、ぜひ積極的に取り入れてほしい。まずは慣れることが重要である。
濱野コーディネーターからは、特に オンライン会議の占有率7割を占める「Zoom」の利用方法を、基礎の基礎から細かい工夫に至るまで手取り足取りレ クチャーしていただいた。Zoom会議においてみなさんが苦手意識を持つ理由 は、「声が聞こえにくい」「反応が見えづ らい」「慣れていない」といったものである。
「声が聞こえにくい」という点については、ネットや機材の環境や発言者の工 夫でまかなえる。マイク付きのヘッドホンの利用や Wi-Fi よりも有線接続をする ことにより環境は改善できる。
「反応が見えづらい」点については、 双方向のコミュニケーションを意識する ことである。まずは、自分の表示を他の参加者にわかるようにする。「iPhone」などの端末名、会社名といった普段使っている表示ではなく、自分の名前(必要に応じてリジョン、クラブ名も)に変更する。「ギャラリービュー」を利用することで参加者が一覧できるため、ギャラリーは、大きくうなずいたりリアクションを意識的に大きくするだけでも反応がわかりやすくなり、話す方も話しやすくなる。また、発言が重なると全く聞こえなくなるので、誰かが話し終わってから話し始めるという譲り合いが必要である。
「手を上げる」「リアクション」ボタンの活用も有意義である。クロージング(会議の終わり)も重要である。最後にみんなで手を振ったり、笑顔で記念撮影(スクリーンショット)を撮るのも、メンバーの一体感が生まれる。なにごとも「慣れ」である。失敗を恐れずにまずは実践。どんどんオンライン例会を進めていき、試行錯誤して新しい例会を実施していただきたいと解説された。
取材:地区ニュース委員 L 伊藤 諭
GMT委員会「会員増強に向けて」
続いて、石田真一GMT地区コーディネーターの紹介で、2019 ~ 2020 年度330-A地区ガバナーを務められた伊賀保夫330複合地区GMTコーディネーターによる「会員増強について」のセミナーを視聴した。
伊賀コーディネーターは、クラブと準地区の2つの視点から「会員増強」につ ながる事例を紹介。ご自身が所属する東京ピースライオンズクラブの紹介では、楽しそうに活動するメンバーの写真を交えながら、どのような運営をしているのか説明が行われた。
東京ピースライオンズクラブは2013年6月に結成された若いクラブで、会員数 152名のうち女性会員は88名で比率58%、会員の平均年齢が50歳という、ライオンズクラブにはめずらしい若手が多い女性優位のクラブ。フェイスブックやLINEを使った会員交流でクラブ運営の情報共有化を図るとともに、親近感を高める効 果にもなっているそうだ。
年会費は低く抑え、月1回の例会参加費は実費を負担してもらっている。家族会員を推奨しているが、個人会員の負担を減らすため家族会員の年会費はクラブ 負担とし、お金を集めることよりも、家族で参加することができて誰もが楽しめ るアクティビティを企画することに重点を置いているとのこと。
支部結成も活発で、20代男女で結成した支部、地域の仲間で結成した支部、アートのアクティビティに特化した支部、出身大学でつくった若手の支部、ミスコン仲間で結成した支部など5つのクラブ支部はどれも個性的だ。
クラブの雰囲気がよいため、「会員増強」を特に意識しなくてもSNSの発信や口コミで活性化が保たれているという羨ましい状況にある。
次に、地区ガバナー就任時に取り組んだ「会員増強 」活動については、退会防 止対策をしっかりすることを挙げた。
まず心がけたのは、組織内で会員増強実績のあるキーマンを委員長に選出し、 人選を任せることによってチームワークのよい組織づくりを目指したこと。また スペシャルティ・コーディネーターやキャビネット副幹事に情熱のある人を選任 し、その人がやりやすい環境にすることで、個人の力を存分に発揮してもらう体 制を意識したそうだ。
最後に、会員増強の実現のために意識してほしいことは、情熱のある人材をリ ーダーに立てること、退会防止策を徹底的に行うこととし、トレンドとして、チ ャーター費用がかからず5名で結成できる「支部設立」の推進と時代に合ったク ラブ運営を心がけてほしいと話された。
斬新かつ柔軟な組織づくりが新しい細胞を創り出すことを痛感した有意義なセ ミナーだった。
取材・スクリーンショット:地区ニュース副委員長 L中井 弘明
FWT活動報告
次に、FWTの活動報告を欠席の和田君江FWT地区コーディネーターに代わって、吉田初子FWT地区副コーディネーターが発表した。
今期FWTは上記コーディネーターと副コーディネーターの2名に、GAT(グローバルアクションチーム)よりFWT兼任の深澤英夫GLT副委員長、石田真一GMT副委員長、百合草康裕GMT副委員長、鈴木泰堂GST副委員長の4名が加わり6名体制で活動。吉本晴夫地区ガバナーの活動指針に基づき、「ヘアドネーション」と「古本募金」の2つのテーマに絞って啓蒙活動を行ってきた。
「ヘアドネーション」とは小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪 を失った子どもたちのために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供す る活動である。寄付する髪の毛は原則として31cm以上の長さが必要とされてい る。これは発祥元であるアメリカの団体が当初12インチ(約 30.5 cm)という基 準であったのをメートル法に換算したためといわれている。活動の内容は動画に て報告がなされた。
もう一つのテーマである「古本募金」とは、読み終えた本を寄付して子どもた ちを応援しようとする活動である。『夢を貧困につぶさせない !』をスローガンにすべての子どもたちが前向きな気持ちで夢や希望を持つことができる社会の実現を目指している。
寄付された古本の買取金はNPOなどの民間団体に寄付され、貧困の状況にあり学校教育や衣食住が充分でない子どもたちへの支援として活用されている。
この古本はクラブ各々が直接送ることになっているのでクラブのアクティビテ ィとして実績を記録することができる。今期はコロナ禍ということもあり集計は できていないが、次期への継続アクティビティとして各クラブで取り組んでいた だきたいとの依頼があった。
最後に、FWT兼任副委員長としてご参加いただいた深澤副委員長、石田副委員長、百合草副委員長、鈴木副委員長への感謝の言葉にて発表を締めくくられ た。
取材:地区ニュース副委員長 L小林 誠
GST 委員会「より良き奉仕のために」
冒頭に、谷 容子GST地区コーディネーターより「今期はアクティビティの研究やアンケート調査を行ってきた」と活動報告があった。続いて、「より良き奉仕 のために」と題して2つの奉仕活動を紹介した。
まず、吉本晴夫地区ガバナーと「子育て支援」において魅力的アクティビティをしている5クラブとの座談会「子育て支援 」をテーマに、5クラブからアクティビティの紹介があり、オンライン対談で事前に撮ったビデオが放映された。
●子どもの貧困・粗食、家庭内暴力などの社会問題に対して個人で子ども食堂を 行っていたが、例会会場でもあることからメンバーの賛同もあり、今ではお米や おもちゃの寄付をしてもらえるようにな ってきた。今後は、個人支援からクラブ支援で取り組んでいきたい。地元紙に掲載されたことで、寄付もあり子ども食堂の利用者も増えてきている。(横浜戸塚中央ライオンズクラブ 十重田 航 L)
●情報・人材の共有や啓蒙活動が進まない市内の5つの寺小屋(学習支援)の連携を図り、ひとつにまとめた「ひらつか子ども学習支援ネットワーク」(大野 文 代表)のリーフレットを作成した。平塚ライオンズクラブで応援して公共施設にリーフレットを置いてもらい、クラブシェアリングを使ってクリスマスプレゼントや教科書の配布、安心安全に学習できるように保険加入もしている。この取り組みをゾーンにも広げて大きな活動として行きたい。(平塚ライオンズクラブ 村田 泰幸L)
●4つの事業を行っている。
1. 児童相談所への支援…コロナ対策としてマスクを今期3回で通算7,000枚を支援した。
2. 児童相談所への支援…ギフト券を差し上げて保護されている子どもたちの下 着や靴下などの購入に充ててもらっている。
3.里親への支援…毎年統一奉仕デーに児童と一緒に招待して、ボーリング大会を開催している。今期はコロナ禍の影響で消毒液などを贈呈する予定である。また、バーベキューに参加し交流を深めている。
4. 小児がんのためにヘアドネーション… 新規事業で、長く継続できるアクティ ビティにしていきたい。
子ども向けのアクティビティが多いクラブで、今後は薬物乱用防止活動などもしていきたい。( 厚木マルベリーライオンズクラブ 川上 恵美L)
●ライオン寺小屋をつくり、コロナ禍でアルバイトができない、仕送りが少なく学業の継続が難しい大学生をアルバイト講師として雇用している。また、親の収 入減で塾に通えない子どもたちに無料で勉強ができる機会も与えている。甲府市の公共施設を借りて、開催日にはメンバーが交代で隣の部屋に待機して見守っている。交代で協力することでコロナ禍の中で会う機会が少なくなったメンバー間のコミュニケーションづくりにも役立っている。(甲府ライオンズクラブ 小林隆弘L)
●山梨フードバンクに6年前から協力を続けている。方法として、
1.家庭にある食品の提供(トラック1台分にもなることも)
2.集まった食品を家庭状況に合わせて梱包内容を変えている。とても時間のかかる作業で、一般のボランティアの方にも手伝ってもらっている。そして各家庭へ発送する。
3.寄付があった金額を送る現金給付を、任意で行っている。
アクティビティは継続が大切で、毎年模索しながら新しい取り組みをしていきたい。(韮崎ライオンズクラブ 桝形昭平GST副委員長)
5人のクラブ代表者の発表を聞き、吉本ガバナーとの対談が始まった。
吉本ガバナーは順番に声をかけていき、「アクティビティはゾーン単位でやることで規模が膨らむ。クラブシェアリングはなくならないうちに大いに活用してほしい。小児がんのためのヘアドネーションは1クラブでやることは大変なので、FWT委員会が担当している。また、現金寄付よりも品物が良いですね 」と多くの言葉をかけた。さらに、「『子育て』といっても範囲が広いことがわかった。 ライオンズクラブは行政ができないところをやることが基本的スタンスであるの で、これからも未来のある子どもに支援の輪を広げていきたい」と結んだ。
Lionアカウント 取得ガイド
鈴木泰堂GST副委員長による「Lionアカウント取得ガイド」
スライドを使って MyLionを使うための「Lionアカウント」取得方法の説明を行った。
Ⅰ登録するための事前準備
1.MyLCI に、会員情報の登録(メールアドレス、携帯番号)※ メールアドレスを推奨
2. 登録に必要な情報
・会員番号(クラブで確認)
・登録済みのメールアドレス(受信するために必要)
・パスワード(大小数を含めた英数6文字以上)
3.適切なWEBブラウザは、Googleまたは Firefox
Ⅱ国際協会ホームページから、会員ログイン ※ここで注意:翻訳機能は使わない
Ⅲ新規登録から入力、ファーストネーム (名前)、ラストネーム(苗字)、会員番号
ⅣあらかじめMyLCIに登録してあるメールアドレス、または携帯番号を選択する
Ⅴメールアドレス、または携帯電話に6桁の認証コードが届く
Ⅵ届いた認証コードを画面に入力する(9 分以内に入力)
Ⅶ Lionアカウントの登録
・表示された氏名・会員番号、アカウントIDを確認
・パスワード(1-2で決めた)を2回入力し、2 つのボックスにチェック
Ⅷおめでとうございます Lionアカウント登録完了 !
登録すると、ライオンズクラブ・ポータルサイトの6つのカテゴリーが使えるようになる。
解説をした鈴木GST副委員長が特にお薦めするカテゴリーは、Lean(学び) 学習コースである。クラブ3役の役割や、ライオンズクラブを理解するためにも新入会員にはぜひ見てほしいと語った。
亀井真司地区ガバナーエレクトは「WEBは同じ時間帯に同じ情報を共有できるメリットがある。330-B 地区は、神奈川県・山梨県・伊豆大島と広い範囲にわたっているので、対面にこだわることは運営が進まないことになる。特にクラブ運営に対しては時代に合ったものを模索していくことが最先端なことであり、見直していくべきである」と総評を述べた。
中澤一浩第1副地区ガバナーの閉会の言葉で、2時間半のGATオンラインセミナーが終了した。
取材:地区ニュース委員長 L坂本 治子
撮影: 地区ニュース 補 佐 L近野 照彦
発信 地区ニュース委員会